佐野 猛君は、1983年度の卒業生です。3.の末尾に写真がありますが、ごく温厚な良識ある人物です。
1970年代以降今日まで、心ある大学生はほとんどの人が、在学中に一度は会社勤めをしない人生を考えます。
もし万一企業・団体管理者の方がこのページをお読みでしたら、他意はありません。これを契機に現代の経営組織の現状を、ぜひ深刻にお考えくださるように、心からお願いします。
もっとも、「ベンチャー」という昨今の流行語は逆にこの事実を如実に表現していますので、ぼくがあれこれ述べる必要もないかもしれませんが。
ただし、考えることと実行することとはなかなか一致しません。
佐野 猛君は3年生の時、演習時間に全員に向かって「職人になります」とつぶやくように表明しました。そして、ぼくの心配をよそに、4年生になると川崎のガラス工場に徒弟となりました。大学と徒弟とを両立させるのは大変だったろうと想像します。
卒業後は、米国のコネチカット州から、今ここで修行中です、という便りが届いたりしました。
数年後、能登半島の七尾湾の島に住みついて自分のガラス工房を持つことが出来た、と手紙が来ました。しばらくして、東京のデパートなどで個展を開いたりしていました。
今回富山市にアトリエを移し、自力で溶解炉を改修・組立し、意欲的に作品を産みだしています。個展も頻繁に開催しています。
曜子君は工房の同僚で、かつ奥さん(連れ合い?)です。いわば客員演習生ですか。同級生諸君もそう理解しているようです。
両君の作風は特徴的で、メッシュ模様というか現代縄文風というか、そのようなパターンがあるものは多くの場合曜子君のもの、そうでないものが猛君、という傾向があるようです。
ともあれ、早速両君の作品のいくつかをお目にかけます。
佐野 猛・曜子
工房 〒930-0151 富山市古沢237-3
PHONE & FAX : 0764-36-3930