島と奈々羽とチンク
ジャックラッセル・テリアの陸君を飼っておいでの方が、陸君がチンクたちの群で遊ぶようになって表情にも家での行動にも顕著な変化が現れてきたと仰せでした。陸君の溌剌とした姿を再発見なさったということでしょうか。写生人はファインダーを通じてこの事実にいつも気が付いているので、このコメントがとても嬉しいことは別にして、意外に感じることではありませんでした。
ところがそれに続いて、この自由な群の中で遊ばせることを通じて、ご自分の子育てに生かせる知識を得ることができるはずだと仰ったのは啓発的でした。「教育改革」が政治のプロパガンダと化して以来、日本社会の大人達が男女を問わずやってきたことは、大人達の作るプロパガンダに過ぎない「教育物差し」に子供達をいかに効率的に「押し込むか」ということばかりでした。子供達が自分たちだけの自由な遊びの中から無限の自発性と知恵とを獲得するという故知とはおよそ無縁な、改革のための改革という政治スローガンに過ぎなかったということでしょう。
今回の写真の中には人間の幼児も登場します。表題の奈々羽ちゃんというのは人間です。奈々羽ちゃんはチンクと誕生日が同じで今1才です。家にはセナ君が居るし、熱心なお母さんに連れられてこの一年間ほぼ毎日河原に来ると、チンクたちが仲間として挨拶に行きます。ご両親の意向では、歩き始めたらすぐチンクたちと一緒に中之島に渡らせたいとのことです。素敵な夢ですね。大きくなったら金持ちになりたいとかいい会社に就職したいなどでなく、犬の群の中で一緒に成人させたいというのは!これこそ今の日本人が失っている「思想」だと思います。
奈々羽ちゃんが早く歩き始めることを願いつつ、どうぞ群の写真をご覧下さいますように。
勝手知った中之島にいつものようにまっ先に渡るチンク
島に着くなり、真っさらな砂の上で転げ回って感触を確かめているチンク
流れついたサッカーボールを見付けてはしゃぎ回るチンク。普通の場所では滅多にしない行動です
誰もまだ来ないので一人で水をかき回して時間つぶしをします
島で粘土を食べているところです。粘土を食べる理由は書物に見当りません。でもよく観察していると他の犬も時折やります
もう誰か来そうなものだという人待ち顔をして遠くを見るチンク
この日の最初は、大事そうに棒を咥えたサクラちゃん。棒を咥えたり囓ったりすることは誰からともなく群に広がりました
次に来たのはクリスちゃん(手前)とタク君。釣られて走り出したチンク
走る感触を確かめながら「やっぱ島はいいよ!」という顔をするタク君
これがピンシャーのクリスチャンの野性味溢れるクロースアップ
この日は沢山新顔も来ました。ダックスグループの雄者マック君の勇姿
最後に来た陸君(中央)を歓迎する仲間達。右側サクラちゃん。左側手前がボア君(多分)と向側クリスちゃん
その歓迎行事に走って参加するマック君(左側)
黒ラブのマーク君(前)が咥えている大きな流木片に強い関心を向け始めた陸君(後)
陸君の好奇心がつのり、マーク君を追いかけはじめたところ
好奇心の揚げ句マーク君を追ってついに泳ぎ始めた陸君。彼はこの日まで水が苦手でした。人間の言う「自画像」など当てにならないね
随分深いところまで追いかけて、「あれっ」という顔で戻ってくる陸君
これがつかまり立ちしている奈々羽ちゃん。手前はセナ君
ゴルフ・グローブを囓っているチンクを見物に来た奈々羽ちゃん
グローブを奈々羽ちゃんに見せるチンク。それは要らないやね!
それより早く歩いてセナ君やチンクと島に行こうね、奈々羽ちゃん!
すこし遅れてやってきた友犬ノコちゃんや、
泳ぎの名人に成長したソラちゃんや、
不動のレギュラー朔太郎君。朔太郎君の向こうはノコちゃんちのチャーちゃん。この時点ではチャーちゃんの病気は未知でした
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