秋冷を待つチンク達

 なにやら今年は残暑がことのほかに厳しく、今年で7才のチンクを飼い始めてはじめて経験するのではないかと思えます。どうぞ皆さまにはお変わりなきようにと、チンクともども心から願っています。
 はじめシベリア大氷原の犬であるチンクを、どうやって日本の夏の厳しさに適応させようかと思い悩みました。経験がないままに結局は自己適応力を高めさせる以外によい方法はないとの結論に達し、室内の冷房を決して経験させぬようにしました。人間も一緒に我慢したのです。しかしお陰様で一度も体調を壊さず夏にも適応したらしく、昼は床下に夜は庭先にと、風通しのよいところばかり選んで屋外に転がって暮らして来ました。
 ただ気になるのは無風時の藪蚊の多さです。6月から10月末までフィラリア駆除薬は忘れず与えてはいますが、この心臓寄生虫が蚊を媒介にチンクに取りつく図だけは悪夢のような想像です。それやこれやで6才の夏になってはじめて、8月に限り冷房の使用を決意しました。人間が暑くて我慢できなくなったことも理由の中に入っていますけど。以来室内の冷房の味を知ったチンクは「レーボー」という言葉もチンク語の語彙に加え、8月だけは27度の中で室内犬の暮らしに変わりました。
 しかし群の友人たちと会合するのはもちろん河原です。夕刻近くなると友人たちが飼い主の方々に連れられて集合します。彼らもチンクも、やはり群れの動物だけにここに集まって行動することを無上の喜びとします。でも運動するほどに暑いのでしきりに河や井戸に飛び込みつづけます。気が付くと今回はそんな写真ばかり多くなりました。草むらにすだく虫の音が聞こえはじめてもなお暑く、早く秋が来て欲しいものです。では例により撮影順に掲載させていただきます。どうぞご笑覧下さい。
ここは昔は渡船場だったとのこと。遠浅で、いわばチンクが産湯を使った懐かしい場所。「カワ」は最初ここだけを指すチンク語でした
かなり沖まで行って浸かりますが、チンクは足が届かないところで泳ごうとしません。しばしここに浸かって凉を取ります
この場所は旧渡船場と、さらに下流の草むらや鉄橋とをつなぐ「ハシ」です
橋脚の日陰で河風に吹かれて凉を取っているところ。何時もの場所より1.5キロ下流でソラちゃん以外はここまで来ません
何時もの場所に戻ったら朔太郎君に出会いました
両者で「フーシャ(風車)」が冷たい水を汲みあげる井戸に向かって急いでいるところ
風車からの流水に足を浸すパピヨンのベッキー君。ポンパドール夫人に愛されたご先祖と同じかどうか不明ですが実に行動的です
チンクはこの水をたくさん飲み終わって木陰に休憩中です
朔太郎君と一緒にF電工さんの芝生に来たところ、マーク君(左)が居ました。マーク君は群のオス中でも一番男性的な友人で4才
チューチューと音のするボールをマーク君が咥えて鳴らし始めたところ。多くの犬は他犬の鳴らす音が気になるようです
なかでもチンクはマーク君が鳴らす音の大きさが気になるようで、後について歩き始めます
チンクよ、ストーカーはお止しとも言えず…!。ただしどの犬も他人の咥えたものを奪うことは決してしません。人間より偉いです
群のオスの中で「若旦那」の異名を誇るテリアのタク君
これは別の日。もう一頭の元気印若旦那の陸君とチンク。陸君は取っ組み合いにチンクを誘ってます
その内にマーク君が現れ、チューチュー・ダンベルを水中に追いかけて行きました。一緒に「行きたいけど大丈夫か?」と陸君
陸君は河が苦手だったのに、マーク君を追いかけてとうとうこんな遠くまで泳ぎはじめました
マーク君が戻ってきたので、今さら気が付いたように引き返す陸君(右)
その間の経緯をチンクはこんないたずら顔をしてずっと見ていました。「とうとう泳いだね」と言っているのかしら?
遅くなって合流した鎌倉一統とサクラちゃん。手前からノコちゃん、チャーちゃん、サクラちゃん
また別の日。最近珍しいシベリアン・ハスキー族のリーフ君。元気に4才になったとのことです
右からマーク君、リーフ君とチンク。マーク君とリーフ君は同年齢です
沖に泳いでいるリーフ君。浅瀬にいるマーク君。チンクはこの日大柄な友人たちに囲まれてまんざらでもなかった様子です
同じメンバーです。チンクはかなり深く河には入っても泳ごうとはしません。何故だか分かりません(尻尾が濡れるのいやなのかな?)
沈む夕日に赤々と照らされた入道雲。方角は北北東。地上はどの湖か河川か不明ですが夏の終わりが近い徴だといいですね